2021年

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2021年活動報告

第二波、第三波とコロナの感染の波の幅が拡大する中で、オンラインやメールでのやりとりによって、内外の関係者との接触を保ちながら、活動を継続してきました。対談の対面での開催を希望する声もありましたが、4月に3度目の緊急事態宣言が発出されたことで、引き続いてのオンライン対談となっています。

 

対談シリーズ

テ―マは昨年と同じ「文明の流れと日本~グローバル化/AI時代を生きる日本人の叡知を探る」で、幅広い識者・文化人の方々をお招きしています。

 

1月21日(木)「日本人とキリスト教~伝来、潜伏キリシタン、そして現代の日本人の

(オンライン) 心にとって~」前田万葉枢機卿(カトリック大阪教区・枢機卿)

         →隠れキリシタンの苦悩と、聖書にみるキリスト教の教義

2月 5日(金)「日本探訪~その隠された美を求めて~」 アレックス・カー先生(東

(オンライン) 洋文化研究者)

         →日本の町屋など伝統的家屋や街の魅力、木などの自然との関わりの重要さについて

2月18日(木)「役者であるということ」 坂東玉三郎さん(歌舞伎役者)

(オンライン)→自然や宇宙の美の素晴らしさ、花のもつもののあはれ、はかなさが

日本人にとっての美

3月18日(木)「コロナ:人類の進化と未来を考える」 山極壽一先生(京都大学名誉

(オンライン) 教授)

         →進化から見た人間の特徴。人間は意識(感情)よりも知能(情報の処理)が急速に発達し、通信革命によりフィクションに生きている。文化に寄る共感能力の強化が必要。

4月28日(水)「歌舞伎の嗅覚と発信力」 松本幸四郎さん(歌舞伎俳優)

        

(オンライン)→歌舞伎には常に新しいものを見る積極さがある。今後社会のデタル化が進展するが、ロボットを含むテクノロジーは活用しつつ、アナログに徹した歌舞伎をつくっていきたい。

以下予定

5月27日(木)「花~時を超えたその美~」 池坊専好先生(華道池坊家次期家元)

 (オンライン)

6月25日(金)「テーマ未定」 観世清和先生(能楽観世流家元)

7月 6日(火)「テーマ未定」 平松礼二様(日本画家)

 

 

若手工藝家支援のフォーラム

2019年7月にスタートした「匠」交流サロンの開催は、新型コロナウイルスの感染拡大のために対面の形式ではフォローアップができない状況にあるため新たにネット上の交流の場を企画しました。

Facebookのプライベートグループ「ワカタク」に30人余りの若手工藝家が参加して、オンライン意見交換をしています。今後、何らかのフォーラムをつくることを目標にしています。



現代の匠たち(第二回公演)

 9月25日(土)に、銀座の観世能楽堂で開催すべく予定し、準備を進めています。

 

海外事業

コロナ禍の先行きが未だにすっきりとせず、フランスとの人的往来もままならない状態が続いています。そして“日本におけるフランス年-La Saison de la France au Japon” の企画も立てづらい状況にはありますが、2021年の2月にはメートルダール協会との共同事業を実現すべく具体的プロジェクを企画し始めました。日本の人間国宝とフランスのメートルダールとの交流、そしてそれぞれの若手工芸家の交流を通じて伝統工芸の将来をともに考える場を設けたいと思っています。ご期待ください。

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