匠とは

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今こそ 匠

◇匠とは何か

匠とは、日本人が古来育んできた人生訓。
それは自然と一体になって生きることで、真・善・美を学び、知恵を授かることで日本人の心の中に蓄えられ、歴史の試練を経て成熟してきました。自然への敬意と愛しみ、謙虚さと思いやり、目に見えない価値を重んじる心、手作業によるモノづくり、モノに感謝し大切にする気持ち。それは、歴史を経て高度に洗練された伝統工芸、伝統芸能に体現されています。

◇なぜ匠を救わなければならないのか

日本は150年前の開国以来、近代主義を学び、その長所を自分のものにし、「匠」の精神と融合させて成功してきました。
しかし、グローバル競争が、あくなき合理性、効率性を追求する結果、こうした日本の価値観をじわじわと危機に陥れています。相次ぐ大企業の不正やデータ改竄等の問題は、その氷山の一角と言っても差支えありません。日本人の規律や21世紀における国際競争力を維持するためにも、この流れを食い止めなければなりません。
折しも世界では、地球環境問題、テロ、民族・宗教間の争い、経済偏重による人間性の喪失、格差の拡大といった問題が深刻化しています。近代主義への過信が招いた問題です。人類がこうした過信に気づき、本来の人間性を取り戻す上で、「匠」のスピリットに代表される日本人の規律や自然観が貢献することが期待されます。

◇匠の精神は、現代の社会問題のソルーションに貢献する

・匠とSDGs(持続可能な開発ゴール)

匠が担う伝統工芸の特徴は、木(仏像)や土(陶器)、絹(紬織)のように自然から素材を得、草木や岩から色ももらうことにあります。つくったものは大切にし、修復を繰り返していつまでも使い続けます。そして最後はすべてが土に帰ります。これは化学素材・染料、大量生産、大量消費、大量廃棄という現代の流れとは正反対の生活パターンを生むものです。私どもと共に匠の活動支援にご参加・ご支援いただくことは、ライフスタイルの変革という強力なエンジンによって、SDGsのゴール12(つくる責任とつかう責任)と13(気候変動)を達成してくことへの明確な貢献となります。

 ・匠と地方創成

伝統工芸は、地方の歴史と文化に根ざして育成されるものです。従って自治体と連携して、伝統工芸の世界に入る若者を増やし、勇気づけることを目指す私どもの活動をご支援頂くことは、地方創成を効果的に進める上でのご貢献となりましょう。 

・匠と若いひとの支援

若い人に匠の精神を広めることは、彼らに日本の伝統的思想の普遍性を教え、経済一辺倒の現代社会から距離をおいて自分をみつめ、自信と希望、生き甲斐をもって日本の将来に貢献していくことを奨励するものです。

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