《対談シリーズ2020》12月のお知らせ
12月4日の対談シリーズ2020第七回には、臨済宗福聚時住職の玄侑宗久氏をお迎えすることになりました。「日本人にとっての生と死」というテーマでじっくり論じていただきます。

特別イヴェント「現代の匠たち~藝能と工藝の饗宴~」のご案内
「匠」の主催する毎月の対談などの行事へのご参加・ご支援、まことに有難うございます。
さてこの度、伝統芸能の人間国宝の方々との連携により、下記のごとく「現代の匠たち」~藝能と工藝の饗宴~と題した特別イヴェントを企画致しました。
詳細は添付のチラシをご参照頂きますが、コロナ感染防止対策に万全を期しながら、伝統藝能と工藝が一体となって、オリンピック後、コロナ後の新常態を充実したものとなることを祈念する、日本の伝統文化の祭典の第一段としたいと思っております。
記
日時:2020年9月30日(水)
18:00~20:30(開場:17:30)
場所:観世能楽堂 (〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 地下3階)
参加費:10,000円(税別)(匠の会員割引はございません)
主催:TAKUMI - Art du Japon
お申し込み:チケットぴあにて8月4日より発売 Pコード502696
PC用リンク http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=2021833
スマホ用リンク http://md-ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=2021833
書籍紹介

緊急のお知らせ
ご案内しておりました2020対談シリーズ第三回「日本の文学に表れる日本文化の特徴の変遷」(ロバート・キャンベル先生)は、延期(時期未定)とさせて頂きます。
これまで既にご出席のご返事や、楽しみにしているとのメッセージを頂いておりましたが、現在重大な局面にあるコロナウイルスの感染拡大防止のための国を挙げての対応に協力し、併せて皆様のご健康の確保に万全を期するためのやむを得ぬ措置であることをご理解下さい。
とりわけ感染しても発症せず、何の自覚症状もないままに人に移してしまい、それが連鎖してやがて重症者を出し、経路が分からぬまま一気に拡大してしまうリスクが差し迫る中、ひとりひとりが自分の問題として真剣に取り組むことが最も必要な時期にあることは疑う余地がありません。
なお、この状態が当分続くことが想定される中で、それによって我が国の伝統文化を語り、感じ、伝える機会が失われてはならないとの危機感から、これまでの対談に替えて、オンラインによる対談やパフォーマンスなどの可能性(ZoomやSkypeなど)を検討し、技術的な問題などをクリアした上で皆様にお伝えしたいと思います。
新型コロナウイルスの影響を鑑みて
TAKUMI-Art du Japon による対談は、今年は「日本人とは何者か」をメインテーマとして、2月はマーチン コルカットさんにご登壇頂き、岩倉具視のミッションにまつわる米国人の日本人観について興味深いお話を伺いました。
第三回目の、日本文学研究者のロバート キャンベル先生との対談(4月17日)は、予定通り実施する前提で準備をしております。故ドナルド・キーン先生亡き後、日本の文学の第一人者で、国文学研究資料館館長を務めておられる先生からは、江戸から明治にかけての日本文学に潜む日本人の変容について語って頂くつもりです。
但し、新型コロナウイルスの状況を見つつ、4月上旬に、①そのまま実行する、②対談のみとし立食の交流会は行わない、③全面延期 のいずれかに決め、改めてご連絡をさせて頂くつもりですので、その前提でお申込み下さい。お申込み方法は《対談シリーズ》をご覧ください。
なお、4月22日に対談を予定していたシャネルのリシャール・コラス社長は来日が延期となり、取り敢えず5月22日(金)の開催となりました。
『日本の匠』の出版
TAKUMI-Art du Japon は、初年度(2018年)の主な事業である伝統工芸を中心とした匠の方々と代表理事近藤との対談記録を、最初の成果物として年末に出版しました。
14の対談の内容と、多くの高画質の工芸作品の写真、そして各対談についての近藤の印象記より構成された豪華本です。現代の匠の心の神髄を簡潔に理解できるとともに、印象記と写真のキャプションを英訳することにより、外国からのお客様へのよいお土産にもなるように工夫してあります。
お求めの節は、出版社たる「かまくら春秋社」(http://kamashun.shop-pro.jp/?pid=147567893, 電話:0467₋25₋2864、FAX:0467-60-1205)にご注文下さい(送料無料で配送致します。なおAmazon でもお買い求めいただけます)。
パリにおけるシンポジウム
2日目のシンポジウムにご登壇くださる森口邦彦先生の紹介を兼ねて、フランスの「国立セーブル美術館・工房」が各方面にお知らせを配布しています。
皆様にもおなじみの、人間国宝森口邦彦先生のデザインは、フランスで素晴らしいカップになっています。

《対談シリーズ》
2020年も、メインタイトルを「文明の流れと日本 ~グローバル化/ AI時代を生きる日本人の叡知を探る~」と題して、様々なゲストをお招きしてこの対談を続け、匠のもつ魅力と可能性への認識を社会に広げるよう努めてまいります。第一回は下記の如く、月尾嘉男東大名誉教授による、「未開人からみた現代人」です。工学部で建築をご専門とされた先生が、何故未開人にご関心をもたれたのか、現代人は未開人から何が学べるのか等興味深いお話が期待されます。
お友達をお誘いの上奮ってご参加下さい(詳細は「対談シリーズ」のページご参照)。
パリでの日仏伝統工芸交流事業について
12月にパリで開催される《Maître d’Art(メートルダール)25周年記念事業》の全貌が見えて来ました。
開催期間は12月12日(木)から15日(日)の四日間。場所はパリのサンジェルマンデプレ広場に面したHôtel de l’Industrieという由緒ある建造物です。
主催の「メートルダール協会」は、記念事業にあたってはドイツを招待国としており、独工芸協会とも言える「Meisterrat – German Craft Council」が参加します。
仏独の工芸家の作品展示はもとより、名門フランスのセーブルやドイツのマイセンが華を添えます。
そして私ども「匠」はイベントのパートナーとして参画し、オープニング初日には私たちの活動を紹介する講演会を開きます。
更に二日目には日仏独の著名工芸家によるシンポジウムを企画、京都友禅の人間国宝、森口邦彦先生にご参加戴ける運びとなりました。
今年6月に大阪で開催されたG20会合の機会を捉えて仏マクロン大統領が森口先生の工房を訪れたこともあり、先生の渡仏にフランス側は大変喜んでいます。
セーブルとマイセンの陶磁器に並んで先生の美しい着物も展示され、日本の美を披露する良い機会になるものと確信します。
私どもも日仏の伝統工芸交流にまた一つ貢献できるものと期待しつつ、現在準備作業を加速中です。
初の若手工芸家のための交流会実施 ~各自に期待されるフォローアップ~
「匠」のわざと精神の復活を目的とする当法人のこれまで(2019年6月まで)の活動は、伝統工芸の人間国宝の方々や、伝統的礼節、落語にみる江戸っ子気質、美術史(日本人にとって美しいとは)、科学、VR等さまざまな分野の第一線で活躍している方々に、対談形式を通じて日本人の本質を論じて頂き、有識者の方々に匠の重要性をアピールすることを中心に展開してきました。
これらが、我々の第一の使命である「伝える」に属するものであるのに対し、第二の使命である「与える」の活動として、7月に、地域で活躍する若手工芸家に、ビジネスを通じて内外の社会とつながる機会を提供する「匠交流サロン」を開きました。これは設立以来時間をかけて準備してきたもので、12都道府県(北海道、岩手、福島、東京、新潟、長野、岐阜、福井、富山、石川、京都、熊本)から、約20人の若手工芸家(美大大学院生を含む)と、東京を中心とした18人のアドバイザー(世界的に活躍中のデザイナー、プロデューサー、学芸員、美術館長、芸大教授など)合わせて約70名(含経営者6人、自治体2名)の参加を得て無事終了しました。
会合は、各工芸家の自己紹介(工芸への熱意と希望)、各アドバイザーのひとことアドバイスを経て、自由な交流(立食形式)に流れるという形をとって行われました。時間が全体で2時間半という制約はありましたが、最初の試みとしては十分な手ごたえがありました。特に若手工芸家同士の間に地域や分野を超えた横のつながりができたことが、大きな成果でした。これは交流会に先立って行われた作品の展示の過程で自然発生的に生まれたもので、予想していなかった成果です。
工芸家、アドバイザー、経営者などの間のコンタクトの全容を把握することはできませんが、何人かの工芸家からは、アドバイザーから有意義な提言を頂いたとの報告や、交流会の場で話ができなかった何人かのアドバイザーの連絡先を知りたいなどの要請がきており、直ちにビジネスが成立するというより、その可能性に向けて、じわじわと相互交流が進み、成果が出てくるものと思われます。
こうした機会をいかに活用するかは、工芸家それぞれの問題意識と今後の努力にかかっているのは当然ですが、私たちとして、このような方法によってどこまで匠の復活に貢献できるかを見極めるため、現在その評価と改善すべき点の議論を行っています。
今年もパリで日仏の伝統工芸交流への参画が決定!
主催者は「メートルダール協会」、フランス文化庁が後援、そして大統領府の支援(Haut Patronage)を受けます。
弊社は開会式にて近藤代表理事が祝辞を述べるとともに、弊社紹介のカンファレンスを開催、更に二日目のシンポジウムでは日本から人間国宝のご参加を得て欧州の工芸関係者と様々な視点で議論をして戴きます。
近々詳細を発表いたしますのでご期待ください。
交流サロン 概要

《対談シリーズ2019》の形式が少し変わります
3月の対談は、これまでとは以下の点で異なります。
3月から
一般参加費 10.500円(対談のみ参加5,000円)
となります。
皆さま奮ってご参加ください。お待ちしております。
対談シリーズ2019 スケジュール
ちらしが出来上がり次第、《対談シリーズ》のページにて詳細をお知らせいたします。
尚、来週2月25日(月)小笠原敬承斎先生(小笠原流礼法宗家)と宇津木安来さん(芸大院生、博士)をお迎えしての鼎談の締め切りが迫っております。皆さまのご参加をお待ちしております。
対談シリーズ2019 予告!
「昨年の活動の評価と Japonismes 2018 参加から学んだこと」をテーマに話し合います。
ふるってご参加ください。
詳しくは対談シリーズのページをご覧ください。
ジャポニスム2018


ワークショップ《竹とんぼ》後記
代表理事 近藤誠一
第二回の対談(2月22日)で、藤沼先生が「子供を自然に返せ」と言われたのは記憶に新しいところです。
そしてそれが如何に素晴らしいことかを身をもって体験できたのが、この竹とんぼ教室でした。
最初はやや緊張していた子供たちでしたが(保護者の大人たちも勿論)、優しく語りかける先生のお人柄と、最初は室内で、先生が準備してこられた竹とんぼで、うまく飛ばす練習から始めたことが良かったようです。竹とんぼには2種類あって、竹の羽根だけが軸から外れて飛んでいく型と、羽根と軸とが一緒に飛んでいく型があるそうです。今回は後者、つまり竹でできたT字が飛んでいく方を使いました。
軸を掌で回す・・・と言ってもなかなか思うようにいきません。誰もが最初は回しながら、無意識に両手を前の方に動かしてしまう、つまり前に向かって投げるようなしぐさをしてしまうのです。竹とんぼはすぐ下に落ちてしまいます。片方の手を固定し、もう片方の手だけを前にずらすことで、軸はしっかりと回り、手を離れた途端に飛んでいきます。軸を垂直にすれば、そのまま上方に向かって飛びます。斜めに向けて飛ばすと、竹とんぼは斜めになったまま前に進んでいきます。さすが先生は、まるでキャッチボールをするように、相手に向かって飛ばすことがお上手でした。
羽根の部分の形や厚み、反りによって、竹とんぼはひとつひとつ違う飛び方をします。単に平たい竹の棒をいきなり削るのではなく、どのような羽根ならどう飛ぶのかを身をもって体験した上で、実際に削ってみることで、その原理を体で覚えることができるのです。
子供たちはみるみるうちに飛ばし方をマスターし、やがて木の台の上で、下ごしらえしてある竹を削り始めました。そして出来上がった竹とんぼに名前を書いたり、思い思いの色を塗って飛ばし始めました。やがてみなで運動場に出て、思いっきり飛ばしっこをしました。どこまで飛ばせるか、滞空時間は誰が一番長いかなどを競って。風の影響を受けやすいことも分かりました。
自分の手を使って遊び道具を作ることは、小さなことでも自然にはルールがあることを学び、それを活用するさまざまな発想力を生み出すことにつながります。夢中になって削り、飛ばし、走り回る子供たちの生き生きした姿が、何より印象的でした。始めは恥ずかしがっていた子供たちは、すぐ仲良しになり、さっきまで見ず知らずだった子供同士が手をつないで帰っていく姿は、微笑ましく、そしてうれしい瞬間でした。
電車の中で、駅で、教室で、スマホやゲームを離さない子供を見慣れてしまった大人にとっても、ほっとする2時間でした。機械がつくったプラスチックの玩具は、みな同じです。個性もなければ作り手の心も伝わってきません。
親子が夢中になって、一緒に遊び道具をつくる。ひとつひとつ全部違うものができる。・・・これほど自然と人間性を感じ、ほのぼのとした幸せを与えてくれることがあるでしょうか。夏期講習とかちあってこられないお子さんがおられたそうです。学校から帰るとすぐ塾に行かねばならない子供たちにとって、教科書から逃れ、競争相手ではない友達と知り合い、仲良くなる機会ができることは、その子の人生にとってかけがえのないことではないかと思いました。
また来年もチャンスがあったら・・・藤沼先生、お願いします!
シンポジウム《日仏人間国宝対談》(仮称)
フランスにおけるジャポニスム160年を機に、パリの装飾芸術美術館(le MAD)に於いて、シンポジウムを開催いたします。
日本とフランス両国の、それぞれの人間国宝のお二人に、伝統工芸について大いに語っていただきます。
11月16日(金) 18:30~
講演者
室瀬和美氏(日本・人間国宝 蒔絵)
ジェラール・デカン氏(フランス・Maitre d'Art 紋章彫版)
進行
近藤誠一(弊社団代表)
ロゴを発表いたします
短い公募期間にもかかわらず、141人の方々から190余の素晴らしい作品が寄せられました。
その中から厳選なる評価作業を経て、最終的に京都市在住の居関孝男さんの作品を採用させて戴く運びとなりました。
そのデザインの背景・コンセプトですが:
「匠」の文字を基軸に交差した罫で匠職人が集い・協力して技を突き詰める様を表し、中心部に日本の伝統模様である市松を配置。また下部TAKUMIの「A」で日本(日の丸)を表し、そしてメインの配色として江戸紫を使っています。更に漆塗り(蒔絵)の調度を連想させる黒の線が金を引き立てています。因みに漆塗り(蒔絵)の調度をフランス(欧米諸国)ではジャポン(ジャパン)と称します。
作者の居関さんは「若狭巧芸」という屋号で仕事をしておられます。
ご祖父は宮大工だったということで私どもの活動とも相通じるところが多く、不思議なご縁を感じています。
《対談シリーズ》参加費改訂
一部では既にご案内申し上げておりますが、第5回目(5月30日(水)ゲストは小鼓の人間国宝大倉源次郎先生)以降は、下記の通り参加費を改訂させて頂きますので、予めご了承頂きたく存じます。
☆参加費(5月以降):一般14,500円(対談のみ 5,000円) 会員12,500円(対談のみ 4,000円)
☆改訂理由
・これまでの対談は、先ずは昨年11月末に発足した私どもの社団法人の問題意識を広く有識者の方々に共有して頂く目的で、参加者の方々から食事の実費のみ頂き、講師謝礼や事務局運営の諸経費(通信費、源泉徴収税支払い等)は会員(個人、法人)の会費で一部を賄いつつ、残りは関係者のボランティア(人件費、事務所経費等)により吸収する形で進めてきたが、このような脆弱な財政基盤のままでは継続が難しいこと
・過去4か月の実績で、幸い当法人の目的に対する皆様からの共感、サポートを得ることができ、当社団法人として究極の目的に向けた次のステップを踏み出すことを決断すべき状況になってきたと思われること。そこでは堅実な実績を積み上げていくことが将来のためにも重要で、そのためには最低限の安定的収入を得て健全な財政基盤を作ることが急務であること
・とりわけ今後新たに開始する事業(若手工芸家の支援や日仏交流)に必要な資金調達に当たって要請される社会的地位の確立のために、弁護士、経理・税務などの専門家との業務提携が不可欠なこと
以上の状況をご賢察の上、引き続きご参加、ご支援をお願い申し上げる次第です。
採用ロゴ決定
素晴らしい作品が数多く寄せられた中で最終的に選考作業が完了いたしました。
これから商標登録の手続きを開始いたしますので完了後の発表まで今しばらくお待ちください!
《対談シリーズ》 7月以降のスケジュール
7月17日(火) ゲスト:岡岩太郎(表具修理) 於アークヒルズクラブ
8月30日(木) ゲスト:大角幸枝(金工) 於アークヒルズクラブ
9月26日(水) ゲスト:須田賢司(木工芸、人間国宝) 於アークヒルズクラブ
10月25日(木) ゲスト:大和田哲男((株)アビー社長) 於アークヒルズクラブ
11月 ゲスト:中川衛 (金工 人間国宝) (金沢)
対談についてのお問い合わせ、お申し込みは, かまくら春秋社 TAKUMI事務局 takumi@kamashun.co.jp までお願い致します。
ロゴ
お蔭さまで、17歳の高校生から80歳の大先輩まで141人の方が、190もの作品をお送りくださいました。関係者一同、皆さまのご協力に感謝、感激するとともに選考という”大仕事”を控え、緊張しております!
《対談シリーズ》 スケジュール
2月22日(木) ゲスト:藤沼昇(人間国宝 木竹工) 18:00 於アークヒルズクラブ
3月21日(水・祝) ゲスト:十五代樂吉左衛門(楽焼) 14:00 於 京都仁風庵
3月22日(木) ゲスト:佐々木苑子(人間国宝 染織) 18:00 於アークヒルズクラブ
4月24日(火) ゲスト:十四代 今泉今右衛門(人間国宝 陶芸) 18:00 於アークヒルズクラブ
5月30日(水) ゲスト:大倉源次郎 (人間国宝 小鼓)18:00於アークヒルズクラブ
6月25日(月) ゲスト:宮入小左衛門行平 (刀剣) 18:00於アークヒルズクラブ
対談についてのお問い合わせ、お申し込みは, かまくら春秋社 TAKUMI事務局 takumi@kamashun.co.jp までお願い致します。
アクションプラン第一弾
私たちのアクションプランの第一弾として、対談シリーズ「匠と語る日本の未来」(仮称)をスタートいたします。
2018年1月から毎月、日本を代表する匠(工芸、芸能から食まで)や、最先端産業において匠の技術により圧倒的な世界のシェアを誇る中小企業のトップをお招きしたディナー対談を行い、最終的にシリーズをまとめ、出版を予定しています。
第1回は、蒔絵の人間国宝として活躍されている室瀬 和美氏を迎え、匠の精神と力をどのように明日の日本につなげるかを話し合います。
日程: 2018年1月29日(月)18:00〜
場所: アークヒルズクラブ
ゲスト: 室瀬 和美氏(蒔絵 人間国宝)
主催: TAKUMI - Art du Japon(対談ホスト:近藤 誠一)
協力: (公社)日本工芸会、かまくら春秋社
対談についてのお問い合わせ、お申し込みは, かまくら春秋社 TAKUMI事務局 takumi@kamashun.co.jp までお願い致します。
ワークショップ《竹とんぼ》後記
代表理事 近藤誠一
第二回の対談(2月22日)で、藤沼先生が「子供を自然に返せ」と言われたのは記憶に新しいところです。
そしてそれが如何に素晴らしいことかを身をもって体験できたのが、この竹とんぼ教室でした。
最初はやや緊張していた子供たちでしたが(保護者の大人たちも勿論)、優しく語りかける先生のお人柄と、最初は室内で、先生が準備してこられた竹とんぼで、うまく飛ばす練習から始めたことが良かったようです。竹とんぼには2種類あって、竹の羽根だけが軸から外れて飛んでいく型と、羽根と軸とが一緒に飛んでいく型があるそうです。今回は後者、つまり竹でできたT字が飛んでいく方を使いました。
軸を掌で回す・・・と言ってもなかなか思うようにいきません。誰もが最初は回しながら、無意識に両手を前の方に動かしてしまう、つまり前に向かって投げるようなしぐさをしてしまうのです。竹とんぼはすぐ下に落ちてしまいます。片方の手を固定し、もう片方の手だけを前にずらすことで、軸はしっかりと回り、手を離れた途端に飛んでいきます。軸を垂直にすれば、そのまま上方に向かって飛びます。斜めに向けて飛ばすと、竹とんぼは斜めになったまま前に進んでいきます。さすが先生は、まるでキャッチボールをするように、相手に向かって飛ばすことがお上手でした。
羽根の部分の形や厚み、反りによって、竹とんぼはひとつひとつ違う飛び方をします。単に平たい竹の棒をいきなり削るのではなく、どのような羽根ならどう飛ぶのかを身をもって体験した上で、実際に削ってみることで、その原理を体で覚えることができるのです。
子供たちはみるみるうちに飛ばし方をマスターし、やがて木の台の上で、下ごしらえしてある竹を削り始めました。そして出来上がった竹とんぼに名前を書いたり、思い思いの色を塗って飛ばし始めました。やがてみなで運動場に出て、思いっきり飛ばしっこをしました。どこまで飛ばせるか、滞空時間は誰が一番長いかなどを競って。風の影響を受けやすいことも分かりました。
自分の手を使って遊び道具を作ることは、小さなことでも自然にはルールがあることを学び、それを活用するさまざまな発想力を生み出すことにつながります。夢中になって削り、飛ばし、走り回る子供たちの生き生きした姿が、何より印象的でした。始めは恥ずかしがっていた子供たちは、すぐ仲良しになり、さっきまで見ず知らずだった子供同士が手をつないで帰っていく姿は、微笑ましく、そしてうれしい瞬間でした。
電車の中で、駅で、教室で、スマホやゲームを離さない子供を見慣れてしまった大人にとっても、ほっとする2時間でした。機械がつくったプラスチックの玩具は、みな同じです。個性もなければ作り手の心も伝わってきません。
親子が夢中になって、一緒に遊び道具をつくる。ひとつひとつ全部違うものができる。・・・これほど自然と人間性を感じ、ほのぼのとした幸せを与えてくれることがあるでしょうか。夏期講習とかちあってこられないお子さんがおられたそうです。学校から帰るとすぐ塾に行かねばならない子供たちにとって、教科書から逃れ、競争相手ではない友達と知り合い、仲良くなる機会ができることは、その子の人生にとってかけがえのないことではないかと思いました。
また来年もチャンスがあったら・・・藤沼先生、お願いします!
対談シリーズ2020の第五回(9月)会合のご案内
対談シリーズ2020の第五回(9月)会合のご案内
特別イヴェント「現代の匠たち~藝能と工藝の饗宴~」ご案内
「匠」の主催する毎月の対談などの行事へのご参加・ご支援、まことに有難うございます。
さてこの度、伝統芸能の人間国宝の方々との連携により、下記のごとく「現代の匠たち」~藝能と工藝の饗宴~と題した特別イヴェントを企画致しました。
詳細は添付のチラシをご参照頂きますが、コロナ感染防止対策に万全を期しながら、伝統藝能と工藝が一体となって、オリンピック後、コロナ後の新常態を充実したものとなることを祈念する、日本の伝統文化の祭典の第一段としたいと思っております。
記
日時:2020年9月30日(水)
18:00~20:30(開場:17:30)
場所:観世能楽堂 (〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 地下3階)
参加費:10,000円(税別)(匠の会員割引はございません)
主催:TAKUMI - Art du Japon
お申し込み:チケットぴあにて8月4日より発売 Pコード502696
PC用リンク http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=2021833
スマホ用リンク http://md-ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=2021833


2020年第8回対談イベントのご案内
近藤よりみなさまへ
「文明の流れの中の日本人論」をテーマとしてきた2020年の匠対談の最後は、世界的建築家隈研吾さんです。
文化芸術と科学技術の双方にまたがる知的活動である建築の観点から、現代のライフスタイルの変化の特徴とその行方について、さまざまな国での経験を踏まえてお話し頂きます。
記
オンライン対談:ゲスト 隈研吾先生( 建築家 )
テーマ:建築と文明 ~ポストコロナの建築を問う~
日時:2020年12月14日(月) 19:00~20:30
ツール:Zoom
参加費:一般 4,000円
会員 2,000円
学生 500円
注:(1)参加費は、お申込後にお届けする「お申込完了メール」に記載の当法人口座に、12月1 1日(金)までにお振込み下さい。
(2)また新規に会員となることをご希望の方は、このメール添付の会員申込書のご提出と、会費(年5,000円。12月31日まで有効)を参加費と同時にお振込み頂くことで、直ちに会員割引がご利用できます。
定員:50名
主催:一般社団法人 TAKUMI-Art du Japon
協賛:アルビオンアート株式会社、株式会社神戸ゴマルゴ
お問い合わせ・お申込み:TAKUMI-Art du Japon 事務局
Mail: takumi.japon@gmail.com
電話:03-6318-5950(担当:飯間)
お申込みの際は、オンライン対談のURLをお送りする宛先のメールアドレスをお知らせ下さい。

2020年第8回対談イベントのご案内
近藤よりみなさまへ
「文明の流れの中の日本人論」をテーマとしてきた2020年の匠対談の最後は、世界的建築家隈研吾さんです。
文化芸術と科学技術の双方にまたがる知的活動である建築の観点から、現代のライフスタイルの変化の特徴とその行方について、さまざまな国での経験を踏まえてお話し頂きます。
記
オンライン対談:ゲスト 隈研吾先生( 建築家 )
テーマ:建築と文明 ~ポストコロナの建築を問う~
日時:2020年12月14日(月) 19:00~20:30
ツール:Zoom
参加費:一般 4,000円
会員 2,000円
学生 500円
注:(1)参加費は、お申込後にお届けする「お申込完了メール」に記載の当法人口座に、12月1 1日(金)までにお振込み下さい。
(2)また新規に会員となることをご希望の方は、このメール添付の会員申込書のご提出と、会費(年5,000円。12月31日まで有効)を参加費と同時にお振込み頂くことで、直ちに会員割引がご利用できます。
定員:50名
主催:一般社団法人 TAKUMI-Art du Japon
協賛:アルビオンアート株式会社、株式会社神戸ゴマルゴ
お問い合わせ・お申込み:TAKUMI-Art du Japon 事務局
Mail: takumi.japon@gmail.com
電話:03-6318-5950(担当:飯間)
お申込みの際は、オンライン対談のURLをお送りする宛先のメールアドレスをお知らせ下さい。
